福禄寿・寿老人

福禄寿は七福神の一つ。道教で強く希求される三種の願い、即ち、幸福(漫然とした幸福全般のことではなく子供に恵まれ子々孫々永劫に継承すること)、封禄(財産及び富裕のこと)、長寿(単なる長生きではなく、健康を維持して、長寿を全うする)の三徳を具現化したものである。

宋の同士天南星の化身や、南極星の化身(南極老人)とされ、七福神の寿老人と同体、異名の神とされることもある。福老人・寿老人ともいわれる。

福禄寿の姿

中国では、鶴・鹿・桃を伴うことによって福・禄・寿を象徴する三体一組の神像やコウモリ・鶴・松によって福・禄・寿を具現化した一幅の絵などが作られ、広く用いられた。

又、背が低く、長頭で長い髭をはやし、杖の経巻を結び、鶴を伴っている像とされる。

真言は「オン マカシリ ソワカ」。